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UR-KW500
 
・現所属      
 久留米車両センター …… 3連  5本 
 熊本車両センター …… 3連  17本 
 
・特記事項
 ICT

・デザイン図
 ○ 前頭部
 ○ 先頭車側面(Mc)
 ○ 先頭車側面(Tc)
 ○ 中間車側面(M)
 ○ 側面全表示
 
・概要

 2010年3月13日の植木電鉄ダイヤ改正より、熊本都市圏の一般車両置き換えおよび天神久大線久留米〜山鹿間ワンマン運転開始を目的に、天神久大線および熊本都市圏内の普通・快速列車に運用されるべく導入したICTである。


1. 車体

 ICT標準のアルミダブルスキン構体である。宮崎のUR-HR100や大分のUR-OR500と同様の、角を切り欠いた車体断面を採用。初期のICTはアルミ地をそのままにしていたが、架線から落ちてくる雨水や砂塵により頑固な汚れが目立ったことから、その教訓より車体を全塗装することで容易に洗い落とせるようにしている。車体色には、こ れまで多くの原色を採用してきたICTとは逆行し、純白の白をメインに、ドア周りをダークグリーンの塗装とした。ロゴに関しても、白文字あるいは黒文字での表記とし、一貫してシンプルかつフォーマルな演出としている。窓は全てUVカットガラスを用いている。ドアはICT標準のプラグドアを採用し、ドア端部に警戒色の黄色いライ ンを本格的に採用した。前頭部には、円形の窓ガラスを採用し、これまでのICTにはない造形とした。


2. 客室

 車内に整理券発行機・運賃箱(いずれもICカード対応)を備え、車内収受式ワンマン方式に対応している。車内はパールホワイトを基調とし、ドアや運転室との境界壁・妻面もパールホワイトに統一している。床には防音材を敷き詰めており、高速走行時の騒音を減らしている。2008年春に宮崎に導入されたUR-HR100と同様に、客 室とドア出入口を仕切っていたスモークガラスの横幅が縮小され、従来のICTとは違い、このガラスに取り付けられていた液晶モニターは車両妻面の貫通路上部に移設されている。ちょうど福岡市営地下鉄七隈線3000系と同じモニター配置となり、1両に8台あったモニターは4台に減らされている。2台で1組とし、1台は広告・CM・番組 等の動画を流し、もう1台は次駅・停車駅・乗り換え案内等の静止画を流す。また、火災対策新基準に合わせて貫通扉が設置され、大型トイレ・車椅子スペースが移設されている。
 座席はICTとしては初めてセミクロスシート方式を取り入れ、転換クロスシートをメインに連結面部はロングシートとした、これはカートなど大きな荷物を運ぶ熊本空港利用客への対応である。バリエーションによる楽しさを醸し出すためモケットの色は編成によって赤茶色・深青色と異なっている。


3. 運転室

 ICT標準の両手ワンハンドルマスコンで、計器類はほぼ液晶タッチパネルに集約され、TICSによる車両情報一括管理を施している。車内収受ワンマン方式に対応し、車内やホームを監視できるモニターが運転台に備わっている。またこの車両から運賃表が天井から吊り下げるデジタル式から、客室の液晶モニターに表示される方式となっ た。2台のモニターが連動して周期的に表示される。


4. 走行関係

 制御系はIGBT素子を使ったVVVFインバータ+PWMコンバータ制御でICT標準の2レベル変圧式である。久留米地下鉄UR-KS200に採用されたシーメンス社のVVVFインバータは採用されていない。福岡都市圏での新快速運用に対応し、全編成の台車にヨーダンパが取り付けられている。ブレーキは電気指令式電空併用回生ブレーキである。ほう よ海道線豊予海峡大橋や宮崎都市圏での運用は予定されてないため、130km/hや140km/h走行には対応していない。




 UR-KW500は、3両編成22本66両が新製され、5本が久留米車両センターに、17本が熊本車両センターに配属される。久留米配属車は主に福岡(天神)〜立花間の新快速「タチバナライナー」に、熊本配属車は久留米〜山鹿〜熊本〜八代間、熊本〜三角間および熊本〜高森間で運用される。このICTの導入により、熊本都市圏の普通・ 快速列車はすべてICTに統一される
 
 ○ 前頭部
 ○ 先頭車側面(Mc)
 ○ 先頭車側面(Tc)
 ○ 中間車側面(M)
 ○ 側面全表示
 
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