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短距離利用が多い西九州特急

 天神(福岡)を起点に西九州方面へは、佐世保へ行く「あしかり」と佐賀止まりの「せぶり」の2種類の特急が走っている。させぼ肥前線が全通した際、天神久大線の線路容量から毎時1本の特急「あしかり」しか走っておらず、この「あしかり」も天神(福岡)〜久留米間が複々線化されたことで、併結運転はなくなり、佐賀市行き特急を新たに設け、このとき「せぶり」が誕生する。天神(福岡)〜佐賀市60km弱の短区間でも、特急を毎時2本運転するだけの需要があったのである。

 「あしかり」は天神(福岡)〜佐世保間120kmを1時間半かけて走り、表定速度は86km/hにとどまる。佐賀市〜佐世保間は曲線が多く、速度がある程度抑えられてしまうが、「せぶり」を含めた天神(福岡)〜佐賀市間57.8kmの表定速度は実に94.7km/hになる。天神久大線を含めたほとんどの区間で130km/h運転が可能な良好な線形で、UEDENのほうが距離が長いにもかかわらず、JRの「かもめ」と同じ35分(最速)で走っているのである。気づいているだろうが、天神(福岡)〜佐賀市間の「せぶり」はUEDENの中で1番短い距離を走る特急なのである。

 「あしかり」「せぶり」には佐世保鉄道事業部のUR-SE1000 5両編成7本とUR-NE100 4両編成3本が使用されている。UR-SE1000は「フェニックス」のUR-KE3000と同時期にデビューしたため、車内も似かよっている部分が多く、床にはフローリング、全席レザーシート等、自然素材を多用している。白の車内にワインレッドのラインは、かなり明るい印象を持たせる。「ひこ」からの転用であるUR-NE100も同じイメージに改造されている。UR-SE1000とUR-NE100は振子と非振子の関係で共通運用はされておらず、少数のUR-NE100は「せぶり」に主に使用される。「あしかり」は1日16往復、「せぶり」は1日19往復(うち1往復は休日運休)で、朝にそれぞれ1往復ずつ2本連結で走る。

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