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車両概要
2008年3月15日のダイヤ改正で大宮線 宮崎〜延岡間に新設される普通列車、及び宮崎〜南郷間に開業する日南海岸線の普通列車に運用されるべく導入したICTである。
車体
ICT標準のアルミダブルスキン構体である。本来ならばステンレスの方が良かったが、軽量化のためアルミとし、車体を全塗装することで塩害を防いでいる。窓は全てUVカットガラスを用いている。ドアはICT標準のプラグドアであるが、高速走行時の気密性を保つため、ドア閉めの状態における、車体への押し付け圧力を強くした。
客室
車内はパールホワイトを基調とし、運転室との境界壁と妻面は木目のプリントを施している。床には防音材を敷き詰めており、高速走行時の騒音を減らしている。またこの車両から、客室とドア出入口を仕切っていたスモークガラスの横幅が縮小され、このガラスに取り付けられていた液晶モニターは車両妻面の貫通路上部に移設されている。ちょうど福岡市営地下鉄七隈線3000系と同じモニター配置となり、1両に8台あったモニターは4台に減らされている。2台で1組とし、1台は広告・CM・番組等の動画を流し、もう1台は次駅・停車駅・乗り換え案内等の静止画を流す。久留米地下鉄のUR-KS200同様に、火災対策新基準に合わせて貫通扉が設置され、大型トイレ・車椅子スペースが移設されている。
座席は特急列車で使われていた回転リクライニングシートを再利用し、モケットを張り替えて採用している。モケットの色は編成によって赤茶色・深緑色・深青色と異なっている。
運転室
ICT標準の両手ワンハンドルマスコンで、計器類はほぼ液晶タッチパネルに集約され、TICSによる車両情報一括管理を施している。車内収受ワンマン方式を採用し、車内やホームを監視できるモニターが運転台に備わっている。またこの車両から運賃表が天井から吊り下げるデジタル式から、客室の液晶モニターに表示される方式となった。2台のモニターが連動して周期的に表示される。
走行関係
制御系はIGBT素子を使ったVVVFインバータ+PWMコンバータ制御でICT標準の3レベル変圧式である。久留米地下鉄UR-KS200に採用されたシーメンス社のVVVFインバータは採用されていない。台車にはヨーダンパが取り付けられている。ブレーキは電気指令式電空併用回生ブレーキである。
UR-HR100は、3両編成10本30両が、宮崎空港駅付近の宮崎鉄道事業部に配置され、大宮線宮崎〜延岡間と日南海岸線で運用される。
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