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UR-KW2000 概要

 2004年3月13日に行われるダイヤ改正で「しらぬい」が30分間各運転となる。その「しらぬい」の増備車としてCETのUR-KW2000を新造する。これまでとは違う視点から計画された車両となった。この車両は5両編成(4M1T)を11本導入する。

1.車体
 すでにCETの標準ともなった軽量アルミ合金を使った中空押出形材のダブルスキン構体を採用した。UR-KW2000の特徴として、運転席が屋根上に設けられている。UR-KW1000の貫通型に対し、UR-KW2000は究極の前面展望も追及したもので、凹凸1つないすっきりとした流線形スタイルに合わせて運転席の屋根部にもそれと一体型かのように見せている。UR-KW1000の濃緑に白ベースに青ラインの明るさとは対照的に、重厚感漂うガンメタリックをベースに「しらぬい」の緑とピンクの細ラインをアクセントとした。JRの「リレーつばめ」にも使われているメタリックは、光の度合いで黒光りが加減し、がっしりとした高級感を演出する。

2.客室
 これまでの自然味を用いてきたCETとは一転し、高級ホテルの心地を出している。全体的に壁は白い丸点を均等に配したブラック色で、トイレや出入台や客室ガラス張りドアの枠などはダークブラッド(血の赤)とした。客室は全席革張りとし、床はフローリングではなくカーペットになる。間接照明やスポットライトを工夫し、列車内にいるだけで優越感に浸れる車内とした。デッキは写真や絵が飾られ、先頭車にはプリンター付情報検索モニターを取り付けている。

3.運転室
 極力他のCETと同じ配置にしたが、屋根高さに制約があるため、視界確保の意味で、計器盤が若干低く小さくなっている。これ以外に関しては、CET標準としている。

4.走行関係
 制御系ではCET標準ともなったIGBT素子を使ったVVVFインバータ+PWMコンバータ制御で、4レベル変圧式である。ICTよりも80km/h以上での加速力を向上している。台車はCET標準の電気シリンダ式の強振子台車で、最大4.5゜まで傾斜できる。交流の誘導電動機を使ってDDM方式のMT比1:1の平行カルダン式で駆動する。ブレーキ方式は電気指令式電空併用回生ブレーキとしている。また、熊本地区での運用に備え、ACBが取り付けられている。

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 UR-KW2000は5連11本が新造され、2004年3月13日ダイヤ改正から「しらぬい」及び「あまくさ」にUR-KW1000と共に運用される予定で、熊本電車区に配置される。現在は「しらぬい」のみに運用されている。

 ○ 前頭部
 ○ 先頭車側面
 ○ 中間車側面(2・4両目)
 ○ 中間車側面(3両目)

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