UR-KW400
・特記事項
ICT
・デザイン図
○ 前頭部
○ 先頭車側面(Tc)
○ 先頭車側面(Mc)
○ 側面全表示
・概要
2003年8月1日のダイヤ改正で全廃されるUR-KW100の代替として、くまもと菊吉線に新型ICT・UR-KW400を新造する。UR-KW400は、先に新造されたUR-OR400と同じコンセプトとしている。
1.車体
ICT標準の軽量アルミ合金を使った中空押出形材のダブルスキン構体を採用。窓はすべてUVカットガラスを使用している。Tc車にはトイレがあるため、その面には窓がなく、「ICT:UR-KW400」と書かれている。ドアはICT標準の両開きプラグドアを採用した。前頭部は、これまでのICTと全体的にデザインが刷新され、配色パターンの変更、窓の大型化、プロジェクタランプの4灯化などが行われた。
2.客室
車内はパールホワイトを基調にして清潔感を出し、床は青と黒を枕木方向に規則正しく配したFRPを用いた。座席はUR-OR400と同じ型の転換クロスシートだが、色がパープルブルーに赤と紫のブロック配色になった。出入口付近にスモークガラスを取り付けて半デッキを作っており、カラー液晶モニターが設置されている。Tc車の連結面には車椅子対応トイレが設置された。無人駅が多いので、車内収ワンマンタイプとし、整理券箱、運賃箱、運賃表示板を備える。
3.運転室
UR-ICT100とほぼ同じ、ワンハンドルマスコンに液晶計器盤や車内・ホームモニターを備える。また、ホーム側の全ドアを開閉する場合と、前1両のみ開閉する場合があるので、ドアスイッチが4つあり、全ドア、前後ドア切換スイッチもついている。
4.走行関係
制御関係はIGBT素子を使ったVVVFインバータ+PWMコンバータ制御で3レベル変圧式である。台車はUR-ICT100と同じ連接台車。交流の誘導電動機を採用し、DDM方式でMT比1:1の平行カルダン式である。ブレーキ方式は、電気指令式電空併用回生ブレーキで、電空自動ブレンディング制御のACBが備えられている。性能が同一のUR-KW200と併結ができる。
* * *
UR-KW400は2両10本全車が熊本電車区に配置され、くまもと菊吉線、くまもと空港線および天神久大線山鹿−竹田(一部大分)に運用される。
[戻る]
|