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 ○ 前頭部
 ○ 先頭車側面(Mc)
 ○ 先頭車側面(Tc)
 ○ 側面全表示

UR-OR400 概要

 臼三田園線の専用車両として、一般型電車のUR-OR400を新造する。導入線区がくまもと菊吉線八代〜人吉間とほぼ同じ閑散区なので、ICT最短の2両ユニットとしている。ゆえにICTでは初のパンタ付先頭車が登場している。

1.車体
 ICT標準の軽量アルミ合金を使った中空押出形材のダブルスキン構体を採用。他のICTの形材との共通化を図った。窓はすべてUVカットガラスを使用しているが、Tc車にはトイレがあるため、その面には窓がなく、「ICT:UR-OR400」と書かれている。ドアはICT標準の両開きプラグドアを採用した。

2.客室
 車内はUR-MR100と同じパールホワイトを基調にして清潔感を出し、床は青と黒を規則正しく配したFRPを用いた。座席はUR-KR300と同じ改良型の転換クロスシートだが、色は紺色に変更。出入口付近にスモークガラスを取り付けて半デッキを作っているが、使用線区の営業キロが非常に短いため、カラー液晶モニターの設置は見送られた。かわりにLED表示板でリアルタイムに情報を表示することとなった。Tc車の連結面にトイレ、車椅子スペースを設けるが、このUR-OR400は中間車がないため、それらの設備を先頭車に設置した。車内収ワンマンタイプなので、整理券箱、運賃箱、運賃表示板がある。

3.運転室
 UR-ICT100とほぼ同じで、ワンハンドルマスコンに液晶計器盤や車内・ホームモニターを備える。また、車内収ワンマンタイプなので、ホーム側の全ドアを開閉する場合と、前1両のドアのみを開閉する場合があるので、ドアスイッチが4つあり、全ドア・前後ドア切替スイッチも付いている。

4.走行関係
 制御関係はIGBT素子を使ったVVVFインバータ+PWMコンバータ制御で3レベル変圧式である。台車はUR-ICT100と同じ連接台車を持つ。交流の誘導電動機を採用し、DDM方式でMT比1:1の平行カルダン式である。ブレーキ方法は、電気指令式電空併用回生ブレーキで、電空自動ブレンディング制御のACBが備えられている。また、臼三田園線は低規格線なので、きしみ音低減のため、レール塗油装置が先頭車両に設置されている。

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 この車両は2両ユニットということで汎用性が非常に高く、UR-OR100の置き換えようとしての位置づけもある。UR-OR400は2両7本(現在は10本)全車が大分電車区にはいちされ、臼三田園線を区間運転するが、回送もかねて、大分〜大野三重系統の2往復にも充当された。2005年の大分地区運行網再編により、天神久大線荻町・竹田〜大分〜大宮線佐伯と臼三田園線で直通運転が開始され、現在は臼杵始発の臼三田園線の電車は大野三重・大分を経由して大宮線の臼杵・佐伯まで"環状運転"?を行っている。

 ○ 前頭部
 ○ 先頭車側面(Mc)
 ○ 先頭車側面(Tc)
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