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UR-SE1000 概要
2003年に、新しく設定される特急「あしかり」の専用車両としてCETのUR-SE1000を新造する。基本的なところはUR-CET1000系をもとにしている。今回は5両編成(4M1T)を5本導入する。
1.車体
高速走行に向いた軽量アルミ合金を使った中空押出形材のダブルスキン構体を採用。リサイクルが容易な金属である。窓はUVカットガラスを使用。トンネル内の気圧の変動に備えて、ドアは引き込み式としている。先頭車には防風屋根を設置して気流を流すようにした。振子式なので車体は裾を絞り込んでおり、UR-CET1000をベースとしたほか、パンタグラフは、台車と連動する可変パンタ台を備えた。
2.客室
木材を用いながら高級感をかもし出すように、床はすべてフローリング張りとし、壁はパールホワイト、屋根には間接照明を用いて屋根を高く見せている。座席はUR-CET1000系と同タイプであるが、全席革張りとし、色もブラウン系に改められている。デッキは絵や写真を飾り、先頭車にはプリントアウトできる情報検索モニターを取り付けている。
3.運転室
UR-ICT1000系と同タイプだが、貫通扉がプラグドア式なので、若干位置を変更している。「しらぬい」と解結するため、全自動解結装置を追設している。
4.走行関係
制御系ではIGBT素子を使ったVVVFインバータ+PWMコンバータ制御で4レベル変圧式である。特にICTよりも80km/h以上での加速力を向上している。台車はUR-CET1000系と同じ強制振子台車だが、電気シリンダ式で、最大4.5゜まで傾斜できる。交流の誘導電動機を使ってDDM方式のMT比1:1の平行カルダン式で駆動する。ブレーキ方法は電気指令式電空併用回生ブレーキで、ACBはない。
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UR-SE1000は、最終的には5両8本が新造され、全車が佐世保鉄道事業部に配置される。
○ 前頭部
○ 先頭車側面
○ 中間車側面(2・4両目)
○ 中間車側面(3両目)
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