宮崎で頻発する短距離ランナー

　UEDEN・・・というか、日本国内でもここだけといえる。全列車特急という区間がある。(例外：新幹線、JR北海道石勝線新夕張〜新得間等)大宮線佐伯〜宮崎空港間がそれであり、ここには毎時1本の特急「フェニックス」が走っている他、延岡〜宮崎空港間に特急「にちなん」が運転されている。この区間の全駅に停車するため特急といえるのかどうかというものだが、ここに複雑な経緯がある。佐伯〜宮崎間を160km/h運転が可能な高規格新線で開業したとき、用地取得が容易な内陸側に作ったため、海岸部の町と離れたところがいくつもあったりして、当時は延岡・日向・高鍋・宮崎しか駅を作られず、生活路線のJRとは別格の、特急専用線として位置づけられた。しかし、いざ開業してみると、宮崎県内の区間だけ乗車率100％近くを保ち、さらには沿線自治体から「ウチも金出したんだから駅を作ってくれ」という提案書がいくつもUEDEN本社に届き、特急の増発と駅の増設を決定。こうして「にちなん」が生まれたのである。実際、JRの倍程度の駅に停車するが、やはり160km/h運転の底力でJR同等の50分台の所要時間で延岡〜宮崎間を結んでおり、やはり特急として十分認められている。

　「にちなん」は1日16往復は宮崎（宮崎空港）〜高鍋間の区間列車、17往復が宮崎（宮崎空港）〜延岡間で、朝と夜の1本ずつ、「フェニックス」のない時間帯に大分まで足を伸ばす列車があり、深夜には宮崎からの、早朝には宮崎空港行の「にちなん」が大分駅で見られる。車輌は日向鉄道事業部のUR-HE100 2両編成9本が使用され、一部で4両編成列車もある。

★最新情報

　特急にちなんは、平成20年3月のダイヤ改正で快速にちなんに格下げとなりました。(全列車特急区間は佐伯〜延岡間のみとなります。)

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