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天神(福岡)〜宮崎間を走る長距離特急

 UEDENの特急の中で最も長い距離を走るのが特急「フェニックス」である。天神(福岡)〜宮崎間を天神筑大線経由で368.5km、3時間半前後で結び、表定速度は実に102.3km/hという、中小鉄道としては驚異的な数値をたたき出している。毎時1往復の運転で1日17往復、うち2往復は天神(福岡)〜大分間、1往復は天神(福岡)〜佐伯間の運転である。ほとんどの区間で線形がよく、特に大分〜宮崎間は160km/hで走行ができる高規格路線で、天神(福岡)〜大分は停車駅を福岡空港・飯塚・中津・別府に絞り、この区間では表定速度98.4km/hを記録している。大分〜佐伯間は臼杵や津久見にまめに停車するものの、全区間の75%、佐伯〜宮崎間ではほぼ全区間で160km/h運転が可能な大宮線内での表定速度は実に109.8km/hである。途中の大分や佐伯で何分か停車する中でのこの数値は目を見張るものがある。
 「フェニックス」に使用されるのは大分電車区のUR-KE3000で、8両編成9本であり、そのうち8本を使用して1日に2〜2.5往復する運用になっている。この車両は日本では本当に希少になったビュッフェを設けており、軽食を中心にグッズや季節のメニューなど、品揃えが良い。また、日本では唯一映画を見ることも可能で、イヤホン越しにラジオや音楽も聴ける。さらにはCET独自のインターネットサービスもある。JR九州に対抗して「フェニックスレディ」が乗務しており、無料でウェルカムドリンクを提供するなど、飛行機に負けない充実した車内サービスを展開している。木材を多用し、全席レザーシートというUR-KE3000の豪華な車内設備と、白にディープブルーのラインを引いた美しい車体はまさにUEDENの看板特急にふさわしいものであり、2003年度G賞を受賞するなど、私鉄特急のトップに立つ車両であろう。

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