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天神と小倉・下関を結ぶ「ちくぜん」
政令指定都市の福岡と北九州、さらには山口県下関までを結ぶ都市間特急列車が「筑前」である。天神(福岡)から天神筑大線を通り、福岡空港から天神北九州線を北上。小倉から下関線(天神北九州線)にはいり、関門海峡をくぐって下関・下関中央に至る。走行距離は82kmで、UEDENの中では2番目に短く、この区間を約55分、表低速度は96.8km/hという俊足ぶりを見せる。まったく同じ区間に快速「こくらライナー」が走っているため、停車駅を福岡空港・黒崎・小倉・下関に限定できること、海岸を走るJR線に対してUEDEN線は比較的内陸側を通って線形を良くして距離を縮めていることなどが起因している。福岡対小倉で見てみると、JRは毎時3本の特急を走らせ、「ちくぜん」は毎時2本。JRのほうがフリークエンシーは高いが、西日本一といわれる繁華街天神にダイレクトで直通している分にはこちらが有利で、さらに小倉を向けて下関に直通しているところもなかなかおいしい。下関と天神(福岡)を1本の列車で結んで、利便性を高めている。
「ちくぜん」には、小倉運転区のUR-NE100 4両編成9本が「ぶぜん」と共通で使用されている。「ひこ」に使われていた車輌をリフレッシュし、全身ダークグレーの車体となっている。5本を常時使用し、距離が短いため増結は行われていない。
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