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UR-KE3000

・現所属      
 大分車両センター …… 8連  7本 

・特記事項
 CET

・デザイン図
 ○ 前頭部
 ○ 先頭車側面
 ○ 中間車側面(2・7号車)
 ○ 中間車側面(3・6号車)
 ○ 中間車側面(4号車)
 ○ 中間車側面(5号車)

 
・概要

 2003年ダイヤ改正を機に、UR-KE1000をすべて置き換えるため、CETのUR-KE3000を新造する。置き換えだけでなく、「そぼ」という看板特急をレベルアップさせる目的もあり、他のCETとは比べ物にならないようなインテリアを追求しており、UPR究極の特急となるだろう。

1.車体
 高速走行に向いた軽量アルミ合金を使った中空押出形材のダブルスキン構体を採用。リサイクルを容易にしている。窓はすべてUVカットガラスを使用。大宮線内の単線トンネル内の気圧変動に備え、戸閉め押さえに使うコンプレッサーを初採用している。先頭部は流線形とし、ライトやテールランプも独特な形でスピード感を表している。振子式ゆえに裾を絞り込んでおり、車体構造はUR-CET1000をベースにしたほか、台車と連動する可変パンタ台を備えた。

2.客室
 「3時間いても疲れない。日本の和の追求。」をテーマとした車内は、床はオールフローリング、デッキは完全木目調に仕上げ、間接照明で木材独特のおだやかさを演出している。座席はUR-KE3000オリジナルの新形状で、ひじかけ、背もたれ背面部にはプライウッドを使い、レザーシートは厚みをさらに増して、体が吸い付くような感じで圧力が全体に分散するようにした。4号車UR-KE3000 400代はUPR初のビュッフェが設置されており、ここを車販基地および観光案内の集いの場とし、供食体制を充実させている。3・6号車には、「ムービー自販機」が取り付けられた。ここで見たい映画のメモリーカードを1,000〜1,500円で買い、インアーム式のモニターにセットすれば見れるという仕組み。一度見るとそのメモリーカードはメモリーが消去され、終点に着く前にスタッフが回収に来る。

3.運転室
 UR-CET1000系と同じタイプだが、UR-ME1000と同じ形状の運転台になっている。デスクはプライウッドを用い、機械的造作を少なくしている。

4.走行関係
 制御系ではIGBT素子を使ったVVVFインバータ+PWMコンバータ制御で4レベル変圧式である。大宮線内の140km/h(現在は160km/h)に対応し、UR-HE100と同程度の高加減速度を得るため、120km/hまで毎秒2.5km/h/sの一定格出力で加速できるようにし、回生ブレーキの回生力を引き上げた。このため、VVVFとIGBTの大容量化が図られた。台車はUR-CET1000系と同じで電気系強制振子台車。先頭車の台車には防風カバーが付く。交流の誘導電動機を使い、DDM方式で駆動する。ブレーキは電気指令式電空併用回生ブレーキで、ACBはない。

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 UR-KE3000は8連6本(現在は7本)が大分電車区に配置され、福岡天神〜(天神久大線・大宮線)〜宮崎「そぼ」に限定運用された。2005年特急網再編で福岡〜宮崎間の長距離特急枠が天神筑大線に異動となり、それに伴い現在は新設された特急「フェニックス」として福岡天神〜宮崎空港間を天神筑大線経由で運行している。

 
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